こちらのコースはこのような方にお勧めのコースです
- 躾訓練ではなく、思いっきり運動させたり遊ぶことを重視してほしい
- ご飯はしっかり食べるけど運動はあまりしてこなかった。
- 肥満気味と獣医師から言われたことがある。
- ご飯以外におやつをよく食べている。1日のカロリーをオーバーしている。
- お散歩が苦手なので、あまりしていない。
- 時間がなくあまりお散歩や運動をさせていない。
冬の時期は寒さが苦手でお散歩の時間が短くなってしまう、夏の時期は暑い日が多いのでお散歩の時間が短くなってしまう、といった理由から犬に必要な運動量を満たしておらず運動不足や肥満になりやすいワンちゃんが多いです。犬種を問わず 病気や体力的に問題のない限りお散歩がいらない犬はいません。
特に超小型犬(チワワやティーカッププードルなど)はお散歩をしなくてもいいとペットショップなどで聞いたことがある人は多いと思います。お散歩は運動だけでなく外の空気を吸い、匂いを嗅いだりする刺激や、社会性の育み、心の健康を維持するためにも必ず必要なのです。
運動不足・ダイエット目的の運動を希望する方へ
飼主様とのヒアリングを基にワンちゃんの性格や体調、持病などから、ダイエットの内容を決めていきます。
- 犬種に合わせた必要な運動を行います。(メイン:ウォーク・ラン・バランスボール・ボール拾い、アジリティー)
- しつけトレーニングと違い、集中力がそこまでなくても遊びながら運動を行うことができます。
- 現在食べているお食事を工夫したり、改善したり、一緒にご家庭で行っていただきたいこと事をお伝えしています。
運動不足の弊害
ストレスがたまる / 問題行動につながる / 攻撃的になる / 社会性も乏しくなる / 言うことを聞かない
吠える / 太りやすい / 筋肉が落ちる / 老後足腰が弱りやすい / 寿命が縮まる
肥満になると
- 寿命が短くなる
- 肥満かはシュウ酸濃度が高まり尿路結石や膀胱結石ができやすい
- 関節炎になりやすい
- 膵炎、糖尿病などの内臓疾患
- 皮膚炎になりやすい
- 心臓病を患いやすい
- 合併症が起きる
寿命が短くなるとそうでない子と比べて2 年の差が生まれることが論文で発表されています。 脂肪は皮膚だけでなく、お腹の中、胸の中、内臓すべてに蓄積します。 皮膚病や膵炎、糖尿病などの内臓疾患、心臓病を悪化させたり、ヘルニアなど関節の問題がでるなど病気になります。
体重管理は、ご飯の見直しや食事量を減らせばいいという問題ではありません。それを無知の状態で行うと栄養が足りなかったり、その子に必要なエネルギーが不足することもあります。
犬種や年齢によってもダイエットの方法が異なります。
動物病院で太り気味と言われた。体重管理が必要と言われたことがある場合、持病のあるなしで健康管理の仕方が変わってきます。
肥満になりやすいといわれている犬種
決まった犬種というものはありませんが、特に多くみられる犬種を上げると
ミニチュアダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、ミニチュアシュナウザー、ジャックラッセルテリア、シーズーなどは肥満になりやすいといわれています。
愛犬が太っていることに気づかない方も多くいらっしゃいます。
愛犬の体形チェック項目についてはこちらをご参照ください。↓
ボディ・コンディション・スコア(BCS)
人気犬種を例にお散歩でみる運動目安
※ 主に当店でお預りしている犬種を例にしています
チワワは1 回10 分~20 分、距離は1 キロ前後が目安です
チワワは活発に動くというよりも社会性を身につけるためや、日光に当たり適度に体を動かしストレスの発散と筋肉を維持することが大切です。
チワワは警戒心がとても強い犬種になります。家にいる時間が長かったり他の犬との触れ合いや音に慣れていないとストレスから「吠える」「噛みつく」という問題行動に繋がります。
トイ・プードやミニチュア・ダックスフンドは1 回40 分~60 分、距離は2〜3 キロほどが目安。
人気のトイプードルはミニチュアから幅広いサイズの子がいます。
プードルはもともと鴨猟犬として活躍しており、その名残で大きさ問わず活発的な性格の子が多いです。
その為、毎日お散歩へ行かないとストレスが溜まり問題行動を起こしやすいと言われています。
ミニチュアダックスフンドは猟犬であり、活発に遊ぶのが大好き。胴長なミニチュアダックスフンドは太りすぎると体を支えきれなくなり、背骨や足の関節に負荷がかかることでかかってしまい椎間板ヘルニアになりやすいです。
イタリアングレーハウンドは、お散歩は1回程度、距離は2キロ前後を1 日目安に考えてください。
足が速く、非常に高い運動能力を有する犬種であり、とても活発で運動が大好きです。
骨が細く骨折しやすいと聞くことがあります。それらは育て方で防ぐことができます。無駄なジャンプをトレーニングで抑制しコントロールしながら、無理のない運動を行いましょう。
○中型犬は小型犬以上に犬種ごとで必要な運動量に大きな差があります。
狩猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種は、多くの運動量を必要とする傾向にあります。そのため、平均1 回1~2 時間が目安です。時間を確保できない場合は1 日2 回~3 回(1回あたり20分から30分目安)のお散歩時間をしっかり確保しましょう。
最近室内犬として人気の柴犬(中型犬)を例にすると、
柴犬は猟犬として活躍してきた犬種です。体格がよくしっかりと筋肉がついています。運動能力が高く、また足が速く、ジャンプ力もあり十分な運動量が必要です。
1 日1 時間~90 分はお散歩に出るようにしましょう。回数を分ける場合、1日2 回~3 回、1 回あたり30 分程度が目安です。
運動量が足りていないと、筋肉量の低下から健康不良。肥満になりやすい。ストレスを抱えて問題行動が起きやすいといわれています。
その他テリア犬種からみると
ワイヤーフォックステリアは45 分から1 時間 最低1 回30 分
ジャックラッセルテリア1 時間から2 時間
1 回でその時間を確保できない場合は、時間を減らし1 日の散歩の回数を増やしとトータルでそのくらいの時間を目安にお散歩をしましょう。
運動を行う上で気をつけること
- 寒さに強いダブルコートの被毛を持つ犬種、寒さに比較的弱いシングルコートの犬種や短毛種に合わせた野外の過ごし方を考えましょう
- 必要とされる散歩量は、体の大きさや種類、年齢、健康状態によって異なるため、愛犬に合わせて調節することが大切です
- 室内運動をメインに十分な運動が必要な犬種に向けてストレスの発散やダイエットの強化、筋肉量を作り健康を促すことが目的です。
- 散歩による精神的な効果は運動と同じくらい重要なのです。家の中に閉じ込められていてはこれらを得ることはできません。
- 犬には十分な運動が必要で、運動しないと精神状態の安定にも関わってきます。
- 肥満は犬の健康にとって何も良いことはなく、健康で長生きするためには適正体重を維持することが必要です